ブックタイトル公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

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概要

公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

第1 章発刊に寄せて011〈寄稿〉評価機構と私評価システム改善検討委員会委員(平成18 (2006) ~ 現在)。大学機関別認証評価の評価員として9 大学(うち団長7 回)、試行評価2 大学の評価に携わる。評価員を経験して 日本高等教育評価機構が創立10 周年を迎えられたことをお慶び申し上げます。私は機構設立の翌年、平成17 年の試行評価から評価員を仰せ付かり、認証評価活動に従事させていただくとともに、評価システム改善検討委員会委員として新評価システム導入やその改善に向けた検討の場を与えられております。 これらの経験から振り返れば私学は、独自の特色ある「建学の精神」などの教育理念に基づく教育研究と所与の経営条件による管理運営を行っており、それぞれに特長が見られました。つまり、私学は、実に千差万別なシステムにより管理運営が行われています。そのため、受審大学の評価実施に当たっては、実地調査により、自己点検評価書(旧、自己評価報告書)やエビデンス集などからだけでは得られない、大学固有の教学・管理運営マネジメントの実態が把握できると考えます。その意味で、私学におけるマネジメントの多様性の存在を踏まえた評価活動の重要性と必要性を強く感じております。 ボランタリー精神とピア評価に基づく、評価員としての認証評価活動が受審大学の教育研究の活性化と管理運営の改善の一助になれば幸いです。学校法人鶴学園 広島工業大学常務理事・副総長 坂本孝徳●委員・評価員●委員・評価員神戸芸術工科大学 デザイン学部長見寺貞子大学の改革・改善に役立つ効果あり! 平成2 2 年度、私は初めてファッション・ビジネス系専門職大学院認証評価の評価員として実務に携わりました。評価員とはどのようなことをするのか。先ずチーム編成がなされ、分野別の様々な評価基準や評価の視点・方法について学びます。その後、評価される大学に対し実地調査と面談を行い、基準項目別と総合的な観点から評価を行います。  私は、他校を評価する中で、おのずと評価校と本学を比較検証していました。そして自身の考えが何と利己的で傲慢であったかと気づかされました。大学の質を保証するためには広い視野を持って大学を観ることが重要なのです。建学の精神・大学の理念及び使命・目的、教育研究組織、教育課程、学生、教員、職員、管理運営、財務、教育研究環境、社会連携、そして最も大切なのは、大学の社会的責務の基準を明確にし、総合的な仕組みや考え方の必要性を教職員が共有しなければ、質の保証が保持できないと今更ながら解りました。 現在、この時に体験したことを教職員と共有し合い、自律心を持って、本学の改革・改善に取り組んでいます。認証評価の目的を実現するために、より多くの先生方に評価員として関わって頂くことを望みます。ファッション・ビジネス系専門職大学院評価判定委員会委員( 平成22(2010)~現在)。専門職大学院検討委員会において評価基準を策定。その後、評価員を担当。