ブックタイトル公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

ページ
156/184

このページは 公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌 の電子ブックに掲載されている156ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

154 公益財団法人日本高等教育評価機構(以下「評価機構」という。)が行う認証評価は、評価機構が定める短期大学評価基準(以下「短大評価基準」という。)及び方法、手順に基づき、各短期大学の教育研究活動等の総合的な状況を自己点検・評価した結果を分析し、機関全体として「短大評価基準」を満たしているかどうかを判断します。 評価機構では、各短期大学の個性、特色、特性を十分に発揮できるよう配慮し、自律性を尊重した評価を行います。 また、短期大学評価は強制や義務による受身的なものではなく、各短期大学の教育研究活動等の向上や経営改革のための不可欠な手段であると位置付けています。 これらのことから、各短期大学が掲げている使命・目的及び教育目的に基づいて、自発的かつ積極的に自己点検・評価に取組めるよう、「短大評価基準」は基本的・共通的な最小限の事項にとどめ、各短期大学が使命・目的に掲げ、個性・特色として重視している領域に関しては、短期大学が独自に基準及び基準項目を設定することが求められます。 評価機構が設定する各「基準」は、「基準項目」「評価の視点」「エビデンスの例示」からなります。各「基準」には、それぞれが意図している目的を「本基準の趣旨」として解説しています。 以上のことから、評価機構が行う認証評価では、評価機構の『短期大学機関別認証評価 受審のてびき』に従って、各短期大学が公的に表明した使命・目的、教育目的及び短期大学設置基準等の法令に依拠して作成した「自己点検評価書」、その根拠となるエビデンス及び実地調査での調査結果等に基づき、評価機構が客観的、総合的に評価することを通じて、各短期大学の改革・改善を支援するとともに、各短期大学の機関全体の活動状況を社会に明らかにします。短期大学評価基準評価基準基準項目1-1.使命・目的及び教育目的の明確性評価の視点エビデンスの例示(評価の根拠となる事実)1-1-① 意味・内容の具体性と明確性1-1-② 簡潔な文章化● 使命・目的、教育目的等を示す資料1-2.使命・目的及び教育目的の適切性1-2-① 個性・特色の明示1-2-② 法令への適合1-2-③ 変化への対応● 個性・特色に関する短期大学の自己認識を示す資料(関係部分)● 使命・目的、教育目的の改定があれば、その改定の理由と経緯 を示す資料1-3.使命・目的及び教育目的の有効性1-3-① 役員、教職員の理解と支持1-3-② 学内外への周知1-3-③ 中長期的な計画及び3 つの方針等への使    命・目的及び教育目的の反映1-3-④ 使命・目的及び教育目的と教育研究組織   の構成との整合性● 使命・目的及び教育目的の策定及び改定への役員、教職員の関 与・参画の状況を示す資料● 使命・目的及び教育目的を学内外へ周知するための方法・手段 を示す資料● 中長期的な計画及び3 つの方針等と使命・目的並びに教育目的 との関係を示す資料● 教育研究組織に関する規定及びその構成を示す資料基準1.使命・目的等領域:使命・目的、教育目的本基準の趣旨 短期大学は、知の拠点であり、知識基盤社会の重要な社会的インフラとして高い公共性を有するとともに、職業または実際生活に必要な能力を育成するという目的を持つ機関です。このため、短期大学は使命・目的(建学の精神等を踏まえた短期大学の将来像又は達成しようとする社会的使命・目的)を定め、これを社会に表明する必要があります。また、教育目的(教育プログラムごとの人材養成に関する目的)を学則等において明確に定め、①学位授与の方針(ディプロマポリシー)、②教育課程の内容・方法の方針(カリキュラムポリシー)、③入学者受入れの方針(アドミッションポリシー)(以下「3 つの方針」という。)等への反映が求められています。 短期大学の使命・目的及び学科・専攻課程等の教育目的は、短期大学経営全体の基本軸となるものであり、その内容の明確性、適切性とともに、これが短期大学経営全体に確実に反映されるための学内体制の確立が不可欠です。