ブックタイトル公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

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概要

公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

第3 章 JIHEE を支える力039評価員| 評価員の任務 「評価員セミナー」についてする方だけを対象にした解説の時間を設けることもあります。平成18(2006)年度と平成19(2007)年度は評価員経験者を講師とした講演を行いました。平成20(2008)年度からはこれを発展させてパネルディスカッション形式に変更し、当機構職員が進行役としてパネリストの経験を聞いたり、会場の評価員から質問を募ったりしました。講師やパネリストは主に評価員養成検討委員会の委員にお願いしました。これは平成23(2011)年度まで実施しました。評価員としての心構え、評価活動の具体的な流れや作業上の留意点など、実際に評価を経験した評価員の話は、特に初めて評価員を担当する参加者からは好評でした。評価員経験者による講演・パネルディスカッションは、平成24(2012)年度からの新しい評価システムで大幅に評価基準が変更されたことに伴い、現在は実施しておりませんが、今後の実施に向けて検討しています。評価チームをとりまとめる団長の役割の重要性を鑑み、ほかのチームメンバーとは異なった視点の研修が必要との議論から、団長を対象とする研修を行いました。平成19(2007)年度は東京・大阪で開催した「評価員セミナー」のプログラム中に会場を分けて行い、平成22(2010)年度、平成23(2011)年度は「認証評価担当評価員 団長セミナー」として別日程で実施しました。団長同士の活発な意見交換を目的に、座談会を取入れました。進行役は、評価システム改善検討委員会や評価員養成検討委員会の委員などにお願いしました。 テーマは、平成19(2007)年度は団長を初めて経験する方が多かったことから、実地調査や評価員会議の進行、評価過程における団長の役割や求められる能力などでした。平成22(2010)年度と平成23(2011)年度は、団長経験者が多かったため、実地調査で対象校に対して気を付けたことや評価チームをまとめる上で苦労したことなど、団長の経験を共有することを目的としました。また、平成23(2011)年度は、これまでのアンケートで希望が多かった事例研究を取入れ、経験の共有化を図りました。本格的に評価活動が始まる前に評価チームが顔合わせをすることで、書面調査に入る際の心理的な負担を減らすことを目的に、平成24(2012)年度からプログラムに組入れています。評価チームごとに分かれ、チームメンバーと当機構担当者の紹介やスケジュールの確認の後、評価員としての経験や感想など自由に情報共有します。進行は、主に団長や当機構担当者が務めています。これにより、早い段階で評価チーム内のコミュニケーションが図られ、第1 回評価員会議の進行がスムーズになるなどの効果が出ています。当機構では、大学・短期大学やその他関係機関の長に推薦され、当機構に登録した方を「評価員候補者」、その年度の評価を委嘱した方を「評価員」と呼んでいます。「評価員候補者」の登録期間は3 年、「評価員」の任期は委嘱を受けた日から評価結果が確定するまでです。これは、平成25(2013)年度からの制度です。平成24(2012)年度までは、推薦された人を「評価員候補者」、評価員候補者のための研修会を受講した評価員候補者を「評価員」、実際の評価を行う評価員を「担当評価員」と呼んでいました。「評価員候補者」の登録期限はなく、「評価員」の委嘱の任期は3 年でした。この制度では、「評価員」として委嘱された後、一度も評価を経験せずに任期満了を迎える例や、評価員候補者用の研修が何らかの理由で何年も受けられず「評価員候補者」のままの登録が長期間継続している例などがありました。実際に評価を担当する年度に「評価員」を委嘱するよう変更したことにより、「評価員」の役割や任期が一層明確になり、また、評価員が研修を受ける回数が減ったことで、評価員の負担を減らすことにつながりました。平成25(2013)年度からの評価員制度の変更について評価員による経験談団長セミナー、座談会(団長対象)大学ごとの情報共有