ブックタイトル公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

概要

公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

003特色を伸張することを新たな目的として、認証評価事業に取組んでおります。更に、次期の第3 期に向けた「認証評価の在り方」の検討に着手しました。　今後の認証評価は、大学が国によって定められた一定基準に適合しているとして認可されていることから、その基準が守られているかの検証は当然のことでありますが、より多様化、重層化が進展する大学活動を踏まえ、各大学が目指す大学教育の質的保証や個性化・特色を発展させるお手伝いをすることがピア・レビューの基本精神であると考えています。そのためには、当機構としても評価の在り方の研究に力を注ぎ、グローバル化や地域活性化の主役たる大学の果たす役割が多様化している時代の大学評価の在り方を示し、大学活動がより一層活性化することへの手助けができればと思います。更に、評価文化が醸成され、誰からも信頼される機関となることを願っています。　最後になりましたが、当機構の設立に当たり、当機構の母体である日本私立大学協会の大沼淳会長をはじめ、当機構の佐藤登志郎初代理事長、髙倉翔初代副理事長及び原野幸康初代専務理事各位のご尽力、お力添えがあったからこそ、この10 周年という記念すべき節目を迎えられたことに、改めて心より感謝申上げます。　これからも、我が国の高等教育の発展に寄与できる第三者評価機関となるよう、努力して参る所存です。今後とも皆様のご指導とご支援を賜りますようお願い申上げます。公益財団法人　日本高等教育評価機構 理事長黒田 壽二