ブックタイトル公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

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概要

公益財団法人 日本高等教育評価機構 10周年誌

第1 章発刊に寄せて007創立10周年誌発刊を祝して日本私立大学協会 常務理事日本私立大学協会附置  私学高等教育研究所 所長中原 爽 公益財団法人日本高等教育評価機構理事長黒田壽二先生から、日本高等教育評価機構創立10 周年記念誌作成にかかわる原稿執筆のご依頼がございました。 執筆にあたり、故原野幸康日本私立大学協会常務理事・事務局長の事柄に触れた内容でまとめてみますとお答えをいたしました。もちろん、当時の原野幸康氏は、財団法人日本高等教育評価機構専務理事・事務局長を兼ねておられました。 そして、評価機構設立母体である日本私立大学協会の業務として「私学の特性に配慮した評価システムのあり方」のプロジェクトチームを結成され、基本策を取りまとめられた経緯でした。当時、その評価の目的は「受身的な評価ではなく、建学の精神を踏まえた建設的な自己研究・診断・改革を基礎とした基準により、可能な限り定性的評価を行うことである」と述べられています。その後の経過では、平成16(2004)年11月文京学院大学(仁愛ホール)で、評価機構設立の概要と評価基準の説明会が実施されましたが、この講演が私が原野幸康事務局長と一緒に行った評価機構にかかわる最後の仕事でした。 今後の10年間も、引続き公益財団法人としての評価機構の事業を変わりなく進めなければなりませんが、評価機構自体も、また評価を受ける大学も社会情勢と内部ガバナンスのあり方などの影響を受けても、原野幸康氏が述べられた「評価の目的」を忘れることなく、その都度の時代変化に対する適応が必要であると考えます。 私ごとですが、私は昭和4 7(1972)年4月から、所属大学の教務部長として日本私立大学協会教務委員会に加わった時点から、現在まで42年が経過しましたが、この経過の中で初代の矢次事務局長から、現小出秀文事務局長の歴代の事務局長のご厚誼を受けてまいりました。現在は、日本私立大学協会附置私学高等教育研究所所長を任命されています。原野幸康氏は平成12(2000)年に喜多村和之博士を迎えてこの研究所を設立され、私も研究所規定の作成などをお手伝いしたことを思い出します。 喜多村和之博士は平成25(2013)年12月、ご逝去され平成26(2014)年1 月開催の私大協会理事会で黙祷の儀を捧げたところであります。また、原野幸康氏のご葬儀におけるご子息のご挨拶では、ご遺言はなく、父は退院後も更に財団・評価機構の仕事に取組むつもりであったとのご挨拶でした。引続き財団の新たな法制化に即した対応を考えておられたのです。 以上ですが、過日、評価機構の設立にかかわった者として、公益財団法人日本高等教育評価機構の今後益々のご隆盛を心から祈念申し上げて、愚見の取りまとめといたします。