理事長あいさつ

日本高等教育評価機構 理事長 黒田 壽二

理事長 黒田 壽二

 当機構は、日本私立大学協会を母体として、平成16(2004)年11月25日に「財団法人日本高等教育評価機構」として創設されました。平成24(2012)年4月に「公益財団法人」の認定を受け、新たな出発をして、平成26(2014)年11月には創立10周年を迎えました。
 この間、当機構の運営や評価事業に多くの関係者の方々の多大なご支援・ご指導を頂きましたことに深甚なる感謝と御礼を申し上げます。

 当機構の評価の目的は、大学等の自律的な質の向上及び改善を支援し、もって我が国の大学等の発展に寄与することであります。また、当機構と各大学とのコミュニケーションを重視しながら、創設以来ピア・レビューの精神を礎に私立大学等の特性に配慮し、私立大学等の個性・特色を重視し、各大学の建学の精神を生かした改革・改善に資する認証評価に取り組んで参りました。

 平成17(2005)年度から27(2015) 年度までの11年間で、延べ459大学、6短期大学の機関別認証評価を、また、ファッションビジネス系専門職大学院の認証評価を2度実施し、特色ある優れた取組みや他大学の参考となる取組み等を公表して参りました。平成28(2016)年度は、80大学・3短期大学の機関別認証評価を実施しているところであります。

 認証評価制度は、第3期となる平成30(2018)年度からは、大学等の質的転換や内部質保証の確立の状況を重視した評価制度に転換することが求められ、そのための文部科学省令が平成28年3月31日付けで公布されました。(「学校教育法第110条第2項に規定する基準を適用するに際して必要な細目を定める省令」(以下「細目省令」)の改正)。これを踏まえて、当機構は、現行の評価システムについて大幅に見直しを行い、本年度中に新評価システムを構築し、細目省令の施行時(平成30年4月1日)に合わせ、平成30年度からの実施を予定しているところであります。

 大学等に対しては、平成28年3月31日付けで文部科学省令が公布(施行は平成29年4月1日)されました。内容は、①大学等はその教育上の目的を踏まえて、三つの方針(「卒業の認定に関する方針」、「教育課程の編成及び実施に関する方針」及び「入学者の受入れに関する方針」)を策定し、公表すること、②大学がその使命を十全に果たすために、教職員が大学等の運営に必要な知識・技能を身に付け、能力・資質を向上させるための研修(スタッフ・ディベロップメント(SD))の機会を設けること、の義務化であり、この2点は、平成29年度認証評価の対象となりますので、各大学におかれては適切に対応していただくようお願いいたします。

 当機構としては、今後、評価のあり方の研究にも意を用いて、グローバル化や地域活性化の主役としての大学がその役割を果たせるような評価の方向性を示し、大学活動がより一層活性化することへの手助けができればと思っております。また更には、日本における評価文化が醸成され、国際通用性を備えて誰からも信頼される評価機関となるよう努めて参る所存です。
 会員大学はじめ関係各位の一層のご支援・ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

 平成28(2016)年4月

公益財団法人 日本高等教育評価機構
理事長 黒田 壽二