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日本高等教育評価機構だより

令和5(2023)年03月22日分掲載

職業教育訓練の質保証について
東南アジア3国にオンラインインタビュー調査

日本高等教育評価機構(以下「当機構」)は、2021年度から2022年度にかけて、「東南アジアの高等教育における職業教育訓練の質保証に関する調査研究」を行った。結果をまとめた報告書は2023年度中に発行する予定だが、中間報告として結果の概要を述べる。

はじめに

本調査研究の目的は、東南アジアにおける高等教育段階の職業教育訓練の内容や、その質保証制度の実態と課題を明らかにすることである。背景には、2019年度からの専門職大学発足がある。専門職大学に対応した評価システムを構築するにあたり、海外の同様の教育や評価の仕組みが参考になると考えた。

東南アジアに着目した理由として、急速な経済成長を背景に高等教育の発展も著しいことや、各国の国内だけでなく、ASEANとして大学の質保証に意欲的であることが挙げられる。「ASEAN資格参照枠組み」が制定され、ASEAN大学連合(AUN)は、加盟大学などに対しAUN―QA機関別アセスメントを実施している。

ASEANのうち、先行研究の充実度などを考慮してインドネシア、タイ、マレーシアの3国を対象に選んだ。まず、各国の評価機関に職業教育訓練や質保証制度についてインタビュー調査を行った。その後、その評価機関に職業教育訓練を行っている教育機関を紹介してもらい、教育の特徴、内部質保証の取組み、国の質保証制度への意見などを聞いた。インタビュー調査の実施概要は下表の通りである。

なお、当初は専門職大学と同様に「学士課程での職業教育訓練」を調査対象にしていたが、各国の職業教育訓練の定義が異なり、制度も複雑であることなどから、「高校卒業以上の段階の教育機関で行われる職業教育訓練」と対象を広げた。

1.インドネシア

概要

高等教育は学術教育と職業教育訓練に分かれる。教育機関は、大学、インスティテュート、カレッジ、ポリテクニク、アカデミーなどがあり、職業教育訓練はどの教育機関でも提供できる。プログラムを修了すると得られるディプロマは、1から4までの4レベル。ディプロマ4は、インドネシア資格枠組み(IQF)において学士号と同じレベル6に位置付けられている。

高等教育機関の設置認可は教育文化省が行うが、審査過程に国立高等教育アクレディテーション機構(BAN―PT)による審査も含まれている。設置後は、BAN―PTによる機関別評価を5年に一度受けることが定められている。

国立高等教育アクレディテーション機構(BAN―PT)

1994年設立の教育文化省が所管する独立機関。宗教省など、教育文化省以外の省庁が所管するものを含めた国内全ての高等教育機関の質保証を行う。高等教育機関の評価に関する政策の策定、評価システムの開発、機関別評価などを行っている。

機関別評価では、9要素で構成された評価基準を用いる。これは職業教育訓練も学術教育も同様であるが、職業教育訓練機関を評価する際は、学修成果を重視し、産業界との連携、卒業生の進路などにおいて学術教育に対する評価とは指標が異なる。

サマリンダ州ポリテクニク

1987年設立の職業教育訓練機関。化学工学や観光など10学部26コースを持ち、学生数は約5700人。提供するプログラムには修士に相当するレベルもある。

カリキュラムは産業界や卒業生の要望を聞いて設計され、実習60%、理論学修40%の比率で、更に約6か月間のインターンシップ科目の履修が必須である。

内部質保証は、学内の部署である教育開発品質保証ユニットが担当する。BAN―PTの評価基準に準じて、独自の評価基準も加えて自己点検・評価を行っている。

2.タイ

概要

正規の教育機関で提供される職業教育訓練は3レベルある。中学卒業後の初等レベル、高校卒業後の高等レベル、そして高等レベルの職業教育訓練修了者を対象にした2年間の大学レベル。これを修了すれば学士号相当の資格が取得できる。大学には、学部などとは別にこのプログラムが設けられている。

職業教育訓練機関の設置認可は、教育省にある職業教育委員会が担う。設置後は、全国教育水準・質評価局(ONESQA)の評価を5年ごとに受ける必要がある。

全国教育水準・質評価局(ONESQA)

2000年に公的機関として設置された、就学前教育から高等教育まで全ての段階の教育の質保証機関。外部評価、評価システムの開発、評価員の研修などを行っている。

独自の評価基準を持たず、指標として「ガイドライン」を設け、対象となる教育機関の自己点検評価書に基づいて評価を行っている。職業教育訓練を対象とした「職業教育外部評価のためのガイドライン」は、3領域で12項目が定められている。

ラチャマンガラ工科大学タンヤブリ

技術職業教育学校を前身とし、2005年に大学に昇格した。技術教育、農業教育など12学部があり、2万5000人以上の学生と1000人以上の教員を抱える。起業家への成長を促進する方針や、国内外での職業体験・研修のための基金などの特色を打ち出している。

質保証は学内の教育質保証局が主体となり、質保証システムの開発や外部関連機関との調整を行っている。今後、AUN―QAの質保証システムの採用をめざしている。

3.マレーシア

概要

マレーシア資格枠組み(MQF)の8レベルのうち、学士号に相当するレベル6で職業教育訓練を提供する高等教育機関に、マレーシア・テクニカル・ユニバーシティ・ネットワークがある。また、教育省管轄のボケーショナルカレッジは、高校の高学年次相当から始まり、修了すると大学への編入資格が得られる。

高等教育省は、大学、ポリテクニク、コミュニティカレッジなどを管轄する。大学でのアカデミックな学修と職場での実習を組み合わせる「2u2i」プログラムが策定され、推進されている。

高等教育機関は、自己認証が認められた一部の大学を除いて、マレーシア質保証機構(MQA)によるプログラム評価を5年に一度受けることが通常である。

マレーシア質保証機構(MQA)

2007年に設置された公的機関で、MQFの管理・運用と教育機関の外部評価の両方を行うことが特徴である。

評価は全ての高等教育機関を対象に、主にプログラム評価を行う。工学、医学、薬学などのプログラムが、該当する専門職団体の認定を受ける際は、MQAとその専門職団体が協力・連携して同時に評価活動を行う体制をとっている。

セギカレッジ サラワク

セギ大学傘下の五つのカレッジの一つで、1997設立。健康科学、ビジネス・会計など11プログラムを持つ。学生数は約800人。学位授与機関ではないため、学位はセジ大学や提携している海外大学が授与する形をとっている。英国の大学のMBAプログラムも提供されている。学生の学修期間の半分はカレッジで理論を学び、残り半分は産業界で実習を行う。

インタビューを終えて

本調査研究は、2021年度の実施に向けて現地訪問を前提に計画していたが、渡航制限が続き、2021年度が始まってからオンライン実施に計画を変更した。メールでのコミュニケーションがスムーズにいかなかったり、現地言語の通訳手配が難航したりと、不安になることも多かったが、結果として3か国それぞれの質保証機関と高等教育機関への調査が実現し、こうして報告ができることを嬉しく思う。

ASEANは共同体として地域発展や高等教育の相互交流を促進しているが、それぞれの国の事情は異なり、独自の教育制度と質保証制度を持っていることがわかった。この成果を、今後の当機構の評価システム改善に生かしていきたい。

(評価研究部評価研究課課長・小林澄子)

インタビュー調査実施概要

インドネシア

・国立高等教育アクレディテーション機構

 日時:2022年6月13日(水)15:00~17:00

・サマリンダ州ポリテクニク

 日時:2022年10月6日(木)12:00~14:00

タイ

・全国教育水準・質評価局

 日時:2022年3月2日(水)15:30~17:30

・ラチャマンガラ工科大学 タンヤブリ

 ※書面での回答 2022年5月31日(火)受領

マレーシア

・マレーシア質保証機構

 日時:2022年6月14日(火)10:30~12:30

・セギカレッジ サラワク

 日時:2022年9月27日(火)14:00~16:00

※日時は日本時間

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