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日本高等教育評価機構だより

平成28(2016)年9月28日分掲載

高等教育質保証学会第6回大会レポート
~内部質保証と3つのポリシー~

高等教育質保証学会(会長:鈴木典比古 国際教養大学学長)は、去る8月27日、28日の両日、東洋大学白山キャンパスにおいて、「内部質保証と三つのポリシー」をメインテーマに、第6回大会(実行委員長:伊藤敏弘 日本高等教育評価機構事務局長兼評価研究部長)を開催し、高等教育関係者など全国から約200人が参加した。

同学会は、高等教育の質保証に関する様々な研究テーマについて扱い、全国の評価機関と高等教育機関が協働して、高等教育の教育・研究の質の向上を図っていくことを目的として2011年に発足し、毎年夏に大会を実施している。

第一日

大会初日の開会式では、鈴木会長の挨拶に続き、伊藤実行委員長より開催趣旨の説明やプログラムの紹介があった。

最初のプログラムとして、千葉大学の白川優治准教授をコーディネーターに、関西国際大学の濱名篤学長(中央教育審議会大学分科会大学教育部会委員)より「三つのポリシーのガイドラインを読む」と題した基調講演があった。同氏はまず、2017年4月1日に施行される三つのポリシーに関する省令改正の背景、「三つのポリシーの策定及び運用に関するガイドライン」の読み方や活用方法などを解説するとともに、米国の大学及び評価機関の内部質保証の取組み事例を挙げた。

次に、関西国際大学の内部質保証について、三つのポリシーの見直し、三つのポリシーを可視化するためのアセスメントポリシーの設定、学修ベンチマークやルーブリックの活用など、多くの実践的な取組みを紹介した。

最後に、それらの取組みから得た経験として、大学教育の質保証メカニズムの確立、測定可能な三つのポリシーの設定、大学の多元的、能動的な自己評価及び認証評価の役割などについて提言を行い、フロアとの活発な質疑応答が行われた。

午後に開催された「カリキュラムの実現に向けて」と題したセッション一では、大学改革支援・学位授与機構、大学基準協会、短期大学基準協会及び日本高等教育評価機構の四つの評価機関から推薦された、宮崎大学の武方壮一准教授、金沢工業大学の三上明義教授、上智大学短期大学部の平野幸治教授、帝京科学大学の花園 誠教授の4人をパネリストに、また、大学改革支援・学位授与機構の森 利枝教授をモデレーターとしてパネルディスカッションが行われ、各パネリストからは、ぞれぞれの所属大学のカリキュラム改革を中心とした取組みが紹介された。

武方氏は、宮崎大学の教育・学生支援センターでの取組みを中心に、三つのポリシーの検討、学生の評価、カリキュラムの体系化、アクティブ・ラーニング、アセスメントの測定など、大学教育の質保証システムの詳細を示した。

続いて三上氏は、金沢工業大学の教育方針、教育組織及び教育活動の特色を紹介するとともに、詳細な図表などを示しながら、大学の内部質保証システムの組織と仕組みなどを解説した。

平野氏からは上智大学短期大学部の概要、三つのポリシーの策定状況などをはじめ、カリキュラムマップやナンバリングなどのカリキュラム改革への取組み及びアセスメントポリシーの策定などの内部質保証に向けた取組みの紹介があった。

最後に花園氏からは、「課外活動と教育~いのちをまなぶキャンパスからの実践報告~」と題した発表があり、帝京科学大学の建学の精神の実践としての各種課外活動を紹介するとともに、それらの活動を通じた三つのポリシーの推進の可能性を示した。

休憩をはさんで、モデレーターの進行のもとに、4人のパネリストとフロアとの熱心なディスカッションが行われた。

夕刻からの情報交換会では、まず鈴木会長から、挨拶とともに次回大会の実行委員長として大阪大学の齊藤貴浩准教授が紹介され、同氏からは、次回の第7回大会は、2017年8月26日、27日の2日間、大阪大学を会場に行われる予定との発表があった。次いで川口昭彦前会長の発声による乾杯が行われた後、80人を超える参加者が和やかなうちにも活発な情報交換を行った。

第二日

二日目の午前中には、認証評価セッションとして、「認証評価における内部質保証の考え方~三つのポリシーを中心に~」をテーマにパネルディスカッションが行われた。

このセッションは、2018年度からの第3期認証評価に向けて、各評価機関において、大学の内部質保証と三つのポリシーをどのように評価基準などに反映させるかを主な論題として、大学改革支援・学位授与機構の土屋俊教授、大学基準協会の工藤 潤事務局長、短期大学基準協会第三者評価委員会の原田博史委員長、そして日本高等教育評価機構の小林澄子評価研究課長をパネリストに迎え、育英短期大学の大佐古紀雄准教授と桜美林大学の我妻鉄也助手の二人のモデレーターのもと行われた。

土屋氏は、大学改革支援・学位授与機構の現行の認証評価システムにおける内部質保証と三つのポリシーに関する内容を中心とした解説を行い、工藤氏は、すでに第3期の評価システムの検討を終えた大学基準協会の内部質保証の考え方及び三つのポリシーとの関連性などを示した。原田氏は、短期大学基準協会の内部質保証に関する内容として、現行の評価基準を解説し、三つのポリシー、学修成果及び授業改善のためのPDCAサイクルの例示などを示しながら、質保証に関する取組みを説明した。小林氏は、日本高等教育評価機構の認証評価の概況を紹介した後、三つのポリシーと内部質保証の関係性を示しながら、現行の認証評価システムにおいて、どのように内部質保証と三つのポリシーを評価しているのかの説明があった。また、文部科学省の認証評価制度の改善に関わる省令改正の内容を説明しながら、第3期に向けた今後の検討の方向性を示した。休憩をはさみ、パネリスト間、また、フロアとのディスカッションも盛況であった。

最後のプログラムとなるセッション2では、「三つのポリシーへの期待~大学からの視点・社会からの視点~」と題したパネルディスカッションが組まれ、パネリストに大阪大学の佐藤浩章准教授とリクルート「カレッジマネジメント」の小林 浩編集長を迎え、モデレーターである東洋大学の芦沢真五教授のもと行われた。

佐藤氏は、ファカルティディベロップメント、スタッフディベロップメント、そしてオーガニゼーショナルデベロップメントの観点から、三つのポリシーの重要性や役割などについて解説した。それに対して小林 浩氏からは、社会からの視点として、高校生や保護者、留学生などが大学に期待しているもの、高校、企業などが大学に求めているものなどについて解説があった。続いて、モデレーターの進行のもと、活発なディスカッションが行われた。

最後に

2016年3月末に、文部科学省から大学の内部質保証に関する二つの省令改正が公布された。一つは2017年4月から施行される三つのポリシーに関する省令改正で、その策定及び公表の際の指針としてガイドラインも示されている。

二つ目は2018年4月から施行される認証評価機関の評価基準に関する細目を定める省令改正で、内部質保証に関する重点評価項目の設定などが求められている。今大会のプログラムはそれらの省令改正の内容に即して設定されており、その意味で極めて時宜を得たものであり、参加者にとっては大きな収穫があったと思われる。

なお、大会の定番となったポスターセッションでは、4組の発表があり、ポスター制作者の解説に参加者は熱心に耳を傾けていた。

また、今大会中に高等教育質保証学会の評議員会が開催され、2015年度の決算などの承認や次期会長の選任が行われた。審議の結果、決算は承認され、また次期会長として日本高等教育評価機構の相良憲昭副理事長が選出された。

(日本高等教育評価機構 評価事業部長 陸 鐘旻)

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